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Never trust a smiling dog!!


Enjoy my life with dogs!!
by Diana
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動物愛護法改正を考える ③

『インターネットで現物確認もせず、ワンクリックで命を売買するなんて、けしからん!』と、ずっと私は思っていましたが、第3回のヒアリングに選ばれた犬の通信販売業者の発言を聞いて、『う~ん』と考えさせられました。

ペットの流通は、“ブリーダーからオーナーへ”が一番と考え、専業ブリーダーから直接届ける形にしようとした結果、通信販売になった。

犬は17時間位寝ているのに、店舗販売では、ペットに構わず、お客に抱っこさせているのは、犬にとって大きなダメージになる。

そこで、この業者のホームページを見てみると、

【店頭販売からネット販売へ――ショーケースが不要になるメリットとは?】
 ★朝早くから夜遅くまで狭いショーケースに閉じこめられ、たくさんの人目にさらされ、大きなストレスのかかる環境からペットを解放できる
 ★他の犬とともに暮らし、社会性が養われた状態で購入できる
 ★愛情を持って育てたブリーダーの元から、劣悪な環境にさらされることなく新たな家族の元へ届けられる

これほどペットに負荷のかからない販売方法はありません。ネットによるペットビジネスは、ビジネス形態として手軽な上にペットにも優しい理想的なスタイルなのです。

【広がるニーズと成長市場】
ペットビジネスはますます成長が望める市場です。・・【省略】・・犬・猫を始めさまざまな動物が広くペットとして愛され「大切な家族」という認識が根強く定着している以上、成長の余地は十分。市場の衰退は訪れないでしょう
2兆円市場といわれる巨大な産業は今まさに成長中。消費者のニーズはさらに拡大し、そのニーズに合致する大きなビジネスチャンスもたくさん隠れているのです。ペットビジネスは今なお狙い目であることをご認識ください。

あれ? この業者、自らがペットの通販を行っているのではなく、在宅ペットビジネスを行いたい人を集める会社のようです。 こんな会社が世の中にあるんだ。。。005.gif しかし、 『市場の衰退は訪れない』 なんてありえませんよね。これって誇大広告じゃないの?

さらにホームページを読み進むと、

未経験者はもちろん、専業主婦や高齢者でも、家で空いている時間を使って手軽に簡単に開業できて、家計を助ける金額が稼げます。

成約して初めて仕入れと販売が発生する売り切り型なので、手元に在庫(命あるものを在庫と呼ぶか!!  031.gif) を抱えておく必要がありません。つまり、ペットの世話や管理は一切不要。なかなか売れない不良在庫(不良在庫とは何たる表現 033.gif 許せん!!) を抱えるリスクもなく、安心してビジネスが行えるのです。


また、『実働、1日1~2時間の副業で、月商、約200万円を売り上げた●●さん。』なんてビジネス成功者の声も書かれていて、いとも簡単に高額収入が得られるような印象を受けます。

この記事に関し、委員の全国ペット協会副会長から、『素人の動物取扱業者を増やすことになり問題である』との発言があったとのこと。その通りです! 

しかし、当然のことながら“美味しい話”には裏があります。この仕事を始めるには、初期投資が必要です。

①まず加盟金315,000円(税込)を払います。その内訳は、
 ・開業研修費/運営マニュアルのファイル一式
 ・日本畜犬学会認定「ペット販売士」資格取得のためのテキストおよび教材DVD(※)
 ・加盟店ホームページ制作料/名刺・社名入り封筒・ゴム印などツール一式
 ※日本畜犬学会認定「ペット販売士」認定証書発行時に別途12,000円(税込)かかります。

②月々の経費
 ・商標権使用料およびペットのイエローページへのリンク料……21,000円/月(税込)
 ・日本ペット情報センター配信「子犬出産情報受信料(※)」……10,500円/月(税込)
  ※週3回配信される全国のブリーダーからの最新子犬出産情報一覧

要するに、無事開業に至っても、毎月の経費は支払い続けなくてはなりません。開業しても、うまく売ることができなければ、収入が得られないどころか、元手はパーになるわけです。

ヒアリングの際、この会社は、自社が直接契約しているブリーダーに関し、『各ブリーダーの衛生管理状態や飼育している頭数について、現地で確認していないので分からない』と回答したらしい。ということは、繁殖知識のない、いわゆる悪徳ブリーダーが繁殖している犬を販売している可能性もあるわけです。ブリーダーの把握と管理は、仲介ブローカーとしての義務ですよね。

 しかし、売る方も、買う方も、犬そのものを見ずに取引するって、おかしいと思いませんか? 

こういう加盟店制のネット販売業者は、特に厳しく規制してほしいと思いました。

また、ブリーダーが直接ネットで販売しているケースも少なくないようですが、血統証の発行でトラブルが発生することも少なくないようです。また、『現物を見たい』という人に、『見に来られては困る』と断ったり、ワクチン接種もしていない乳児を平気で販売するようなブリーダーは要注意です。

ネット販売の落とし穴、あなたには見えますか?
by smiling-dogs-two | 2011-09-08 14:08 | 動物愛護法
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