動物愛護法

【動物取扱業について(案)】に対するパブリックコメントの募集は、8月27日に締め切りとなりまし
た。コメントの提出にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

【動物の愛護及び管理に関する法律】が、5年毎に見直し検討されるということを、私自身今回初めて知りました。すると、いろいろな疑問がフツフツと湧いてきました。

一体どんな人たちが、この法律の改正を検討しているのか? 
具体的に、どんなことが話し合われているのか?
どういう業界の人たちが意見を述べているのか?

私の疑問を解消してくれたのは、サポーターズクラブ発足時から会長を務めてくださっているTさんです。Tさんは、東京都の動物愛護推進委員であり、地元の地域猫に関わるボランティアもされています。

そのTさんが、平成22年8月10日から平成23年8月3日までに開催された環境省 中央環境審議会 動物愛護部会 動物愛護管理のあり方検討小委員会の議事要旨と委員の発言をまとめてくださいました。ものすごーく、勉強になりました。とても長いので、全てをブログで紹介することはできませんが、皆さんに知っていただきたい事柄をピックアップして、数回に分けてご紹介していきたいと思います。

まず、委員の顔ぶれをご紹介します。

委員長   林 良博   東京農業大学農学部 教授
臨時委員  青木人志   一橋大学大学院法学研究科 教授
臨時委員  磯部 力   国学院大学法科大学院 教授
臨時委員  臼井玲子   (公社)日本愛玩動物協会 理事
臨時委員  太田勝典   一般社団法人 全国ペット協会 副会長
臨時委員  斉藤富士雄  長野県動物愛護センター 所長
臨時委員  永村武美   (社)ジャパンケネルクラブ 理事長
専門委員  井本忠夫   (社)横浜市獣医師会
専門委員  打越綾子   成城大学法学部 准教授
専門委員  浦野 徹   熊本大学生命資源研究・支援センター長 教授
専門委員  小方宗次   ヤマザキ学園大学動物看護学部 准教授
専門委員  加隈良枝   帝京科学大学生命環境部 講師
専門委員  渋谷 寛   弁護士・ペット法学会 事務局次長
専門委員  野上ふさ子  NPO法人地球生物会議(ALIVE)代表
専門委員  水越美奈   日本獣医生命科学大学獣医学部 講師
専門委員  山口千津子  (公社)日本動物福祉協会 獣医師調査員
専門委員  山崎恵子   ペット研究会「互」主宰
専門委員  渡辺眞子   作家

大学の先生方が多いですね。愛護団体やペット産業関係者が少ないと思いましたが、関係者からの意見聴取は、ヒアリングという形で行われているようです。

第2回の小委員会で、気になったヒアリングの内容をご紹介します。

尼崎での例だが、毎年50頭ずつ、業者の売れ残りの犬を行政が引き取って殺処分していた。業者の不良在庫、繁殖ができなくなった犬、遺伝的な障害のある犬、病気になった犬を行政が引き取ること自体が問題だが、そういった犬を引き取らなかった場合、断られた業者が面倒をみることは考えられないので、どこかに捨てるだろう。犬のその後を考えたら、行政が引き取って安楽死させる方がいいのではないかという考えによるもの。

現在、自治体の殺処分場は、外部の委託業者に運営を任せているケースが増えているが、委託業務は入札性なので安い業者しか受注できない。その結果、動物愛護のために参入しているまともな業者が、かなり無理を強いられている現実がある。

犬猫の引き取りや収容・処分に関しては、国が一定レベルの基準を設け、そこで働く人たちの生活や精神衛生面を守る仕組みを作らなければ、外部委託の情勢は、今よりもさらに悪くなる可能性がある。

殺処分場を自分の目でご覧になったことのある方は、ほとんどいませんよね?
私は一度だけ、ある処分場を見学させてもらったことがあります。そこは、それまで本や資料で見た処分場とはかなり異なりました。可動式の壁で仕切られた各部屋はきれいに清掃され、冷たいコンクリートの床の上には、すのこや毛布が敷かれ、犬たちが少しでも快適に過ごせるようになっていました。与えられているのは安物のフードではなく、栄養価の高いフードに肉の缶詰などを混ぜて、お腹いっぱい食べられるようになっていました。

その処分場の運営は、ある愛護団体が行っていました。
『できることなら、ここにやって来る全ての動物を助けてやりたいけれど、それは無理なこと。ならば、人間の身勝手な理由で捨てられた動物たちの最後の数日を、せめて暖かく、美味しいものを食べさせて過ごせるようにしてやりたい』と思う愛護団体だからこそできることです。しかし、入札で安く落札しているため、毛布や缶詰・フードなどは、愛護団体の持ち出しと聞きました。

処分場の運営を単なるビジネスとして考える人が落札した処分場では、動物たちのことなど考えず、ただ単に経費を抑えるため、できるだけ安価なフードを最小限しか与えず、清掃も満足に行わないといった悲惨なところが多いとのこと。

動物だけではありません。処分場で働く職員は、肉体的な労働だけでなく、精神的な疲労やダメージを日々受けていますが、それに見合った給与が支払われているとは決して言えない状況とか。そのため、愛護団体は『自分たちが落札すれば、少しでも動物たちの面倒を見てやることができ、職員の労働環境も整えることができる』と考え、その結果、安く落差しなければならないという矛盾が起きているのです。

最後に、尼崎の例の中で、『犬のその後を考えたら、行政が引き取って安楽死させる方がいいのではないか』とありましたが、殺処分は、決して安楽死なんかではありません
狭いガス室の中に押し込められた犬たちは、注入された二酸化炭素を吸って、長時間もがき苦しんで死んでいくのです。この事実を、ぜひ愛犬家の皆さんにも知っていただき、今後の動物愛護法改正の動向に注目していただきたいと思います。
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by smiling-dogs-two | 2011-08-29 10:22 | 日常あれこれ


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